もめんめも@編入学etc...

高専から東京の某国立大学に編入学した人の日記

編入体験記 ~東京農工大学編~

 

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編入体験記第二弾、東京農工大学編です。

 

東京農工大学の最寄り駅は、新宿から電車で大体30分くらいの東小金井です。キャンパス内の緑が多く、大学付近に畑とかもあるのどかな所です。

 

大根踊りについてはあえて触れません(笑)

 


東京農工大学電気電子工学科の試験科目とそれらの配点は以下のようになってます


・専門(電磁気、電気回路)  配点200
・数学          配点200
・英語          配点200
・物理          配点100

      

~専門科目~
電磁気、電気回路、電子回路、論理回路から出題されます。

大問は二つに分かれており、電磁気と電気回路の問題は毎年出題されます。

一部を除き答えのみの解答となるので、ケアレスミスに注意したほうがいいと思います。

大問1

導体球のそばに電荷を置いて.....という典型的な鏡像電荷の問題...ここまではよかったのですが.....。

途中から導体球の近くに置いた電荷が動き始め、リアル「こいつ・・・動くぞ!」って感じでした解けませんでした。

出来は五割

 

大問2

・相互インダクタンスを持つコイルを等価回路変換したあとに記号法を用いてゴリゴリ計算していく問題

ノートンの定理から考える問題

・FパラをYパラに変換する問題

オペアンプの出力を導出過程付きで求める問題

が出題されました。

ここ三年間ほど電子回路からの出題はなかったのですが今年は出題されました。電子回路はオペアンプをやっとくといいと思います。

例年より難しかったと思いましたが、他の人よりは解けたと思います。出来は多分六から七割くらい。


~数学~
例年

問1極値問題

問2重積分

問3行列、ベクトル

問4微分方程式 

のような大問四つの構成となっています。

農工大の数学は例年簡単な問題が多く

・編入数学徹底研究をやっとけば大丈夫

・合格者は9割超えを狙ったほうがいい

と言われてたんですけど今年は、

問1に関しては偏導関数の項数が多くてうわああ

問2の重責分は二曲面に囲まれる体積とか出てきてうわああ

てな感じで僕は問4の微分方程式しか完答できませんでした。

出来に関しては問1と問2で部分点がついたとすると、五割くらい。


~英語~
長文読解が3つほど出ました。二つは大学入試で出るような長文で、残りの一つは空港で職員と客が会話してるTOEICチックな長文でした。

単語や文章を穴埋めしたり、下線部の英文に関して問われたことを日本語で答えたり...

そこそこ解けたと思います、出来は多分七割くらい。

 

~物理~

例年大問二つで、片方が物理、もう片方が電磁気からの出題です。

今年は円盤を斜面に転がす問題と、多重球殻コンデンサの問題が出ました。

同心多重球殻コンデンサに関しては、金沢大学でも似たような問題が出たので「この問題金沢大学でやったところだ!」とか内心思ってました。

出来は七割くらい。

 

~面接~

基本的なことしか聞かれなかったので何事も無く終わるはずだったのですが

入ったら何したいかを聞かれた際に、△△がやりたくて□□研究室に~~と答えたところ

それがやりたいなら□□研究室じゃなくてワシのところじゃね?と面接官の一人に言われ撃沈しました

 

面接の後、僕は動揺のあまり農工大の外周をぐるっと一周歩いてから近くのスーパーで水素水を買って飲みました

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結果は合格でした。 そして水素水はただの水でした。

編入体験記 ~金沢大学編~


編入体験記第1弾として、金沢大学について書いていこうと思います。

金沢大学は校舎が赤レンガで造られてまして中も外もキレイでした、米倉涼子主演のドクターXのロケ地やAngel beatsの聖地にもなってるみたいですね。

金沢大学理工学域の試験科目は以下のようになってます
・専門(電磁気、電気回路) 配点200
・数学          配点150
TOEIC         配点100
・面接

試験に関しては問題用紙一ページ目の注意事項をよく読むといいと思います。それに沿わない解答方法で問題を解くと採点してもらえない可能性もありますし、途中で気づいて直しても大幅な時間のロスになります。

~専門科目~
電磁気と電気回路を選択しました。電磁気に関しては黄色い電磁気学演習をマスターしてればそこそこ解ける感じの問題が多いと思います。どちらの単元もたまに変化球な問題が飛んできます(H27電気回路の伝達関数を問う問題とか、H28の電磁気問2とか)。

僕が受けた年は、電磁気問一は同心円柱コンデンサの問題、 問二が直線導体の周りに発生する磁界をベクトルで書かせたり、その近くに無限に広い導体板置いてみた的な問題が出題されました。 問一は計算ミスがなければ完答してると思います。問二はよく分からなかったのでほとんど白紙で提出しました。

電気回路は問一にフェーザ軌跡などを書かせる問題。問二にまず定常状態の回路を解き、その後回路の状態を変化させたときの過渡応答を求める問題が出題されました。フェーザ軌跡は一週間前にちょうど復習してたのでうっひょーって感じで最後まで解けたと思います。問二も運よく最後まで解けました。

電磁気電気回路あわせて大体6~7割くらいの得点だと思います。

~数学~
例年大問三つの構成となっています。それぞれ、問一が主に行列、問二が微分したり積分させたり...って感じの問題、問三が変数変換を用いた定積分という感じです。微分方程式も過去に出てます。複素関数とかベクトル解析は出てないです(多分)

過去問を解いてみた感想としては、僕が数学が苦手だからかもしれませんが普通に難しいです。特に問一の最後のほうとか、問二とか。なので、固有値とか行列式を求めなさいみたいな易しめの問題を絶対に落とさないようにすれば五割とか六割くらいはとれるやろ~って感じでした。

当日はなんか問一の(2)の固有値がうまく求まらず固有ベクトルも多分間違えまして、焦りました。(3)に関しては気合で計算しました多分合ってないと思います。問二は解いてたら覚醒して(多分)完答しました。問三は領域の図示まではうまくいきましたが、積分は途中で諦めました。部分点考慮したら全体で多分六割くらい。

~英語(TOEIC)~

TOEICに関しては825点で提出しました。金沢大学TOEICのスコアシートを試験当日に回収する形をとっているので、試験当日にスコアシートを忘れると死にます(そんな人は居ないと思いますが)

多分ほぼ満点だと思います。

~面接~
面接はとある教室一部屋を使って行われます。中には3人の試験官が座っていて、その向かいには椅子が置かれており、ここに座って面接をします。質問の内容は基本的なものがほとんどでしたが、志望校とそれらの優先順位を教えてという質問と、的をされました。僕は筑波も受けてたのでこの時は正直に筑波が第一志望と答えました。また、僕は面接の練習を全くしてなかったので、志望動機もあやふやな感じの受け答えになってしまい、面接終了後結構悲しい気持ちになりました。


結果は合格でした。 金沢のお寿司美味しかった

編入学試験の反省点

僕が編入を終えて感じた反省点とかを書いていこうと思います。これから編入学試験を受ける方の参考になったら幸いです。

 

~反省~

1、四年三月TOEIC official で745点を獲得した時点で、TOEIC対策をやめるべきだった。

 

スコア 745 も 825 も点数換算したら大して変わりません。目安として、スコアが700点を超えたら別の科目に注力すべきかと思います。

 

 

2、四年の冬くらいまでは受けるところを決めておらず

 ・数学とか物理もなんとなく参考書の単元を全部やってた

 ・旧帝も受けようかなとか思ってちょっと化学もやってた

そのため僕は受験校の試験範囲じゃない所に費やした勉強時間がそこそこ多かった

 

勉強した単元の完成度に影響してくるので、早めに志望校を決めて頻出の単元を重点的にやるべきだったと思います。また、「この単元はあの大学でよく出てくるからやる」といった目的意識を持つことは記憶の定着率に良い影響を及ぼすと感じました。

 

 

3、復習の重要性に気が付くのが少し遅かった

 

振り返ってみると僕は勉強のとき、参考書の問題を次々と解いていき一日の最後に「今日は○○ページ進んだなぁ」と満足し、復習はやってませんでした。

 

そのため、記憶の定着率が良くなく、その結果単元あたりの周回回数が増え結果的に効率が落ちていたと思います。

 

途中から僕は勉強の最後に一時間ほど時間を取り、その日やった内容のおおまかな復習をして、さらに夜寝る前に30分ほど復習をする方法にシフトしました。私見ですがこれは良い選択だったと思います。

 

記憶は寝ている時に定着します。また勉強した内容は勉強したそばからどんどん抜け落ちていき、翌日になるとほとんど曖昧になってることも多いです。

 

復習に時間を割くと一日にこなせるページ数は少なくなり、「この参考書終わるのに単純計算であと20日も掛かるのか...」 とか憂鬱な気持ちにもなりますが、長期的に見ると復習に時間を投資したほうが僕は良いと思います。

 

4、受験する大学の組み合わせ

 

受験校の決め方について

編入学における(受験戦略的な)受験校の決め方について

 

編入学は受験日さえ被らなければ、国立の大学をいくつも受験することができます。これは編入学のメリットであり生かさない手はありません。しかし、多くの大学を受験すればするほど一つの大学に費やせる時間は少なくなってしまいます。そこで、受験する大学の数とそれらの選び方について少し考えてみました。

 

・受験する大学の数

受験する大学の数ですが、周りを見ていると3~5校くらいの人が多かったです。

後述する選び方によりますが五個以上受けるとなると 今週はA大学、来週はB大学、その次の週はC大学....といった状況になる可能性があります。とても大変だった。(経験者は語る)

受験日が六月の大学、七月の大学、八月の大学(主に旧帝大)をうまく組み合わせるといいと思います。第一志望と滑り止めしか受けないという選択肢もアリです。(僕はチキンなのでしませんでした)

 

・受験する大学の(受験戦略的な)選び方

以下のような点に注意するといいかもしれません。

 

・英語の試験はTOEICなのか、それとも筆記試験なのか。

・科目や出題範囲に重複するところがどれくらいあるか。

 

英語についてですが、英語という科目は英単語や文法など覚えることが多いので時間がかかります。なので受験する大学を、英語の試験のみか、TOEICのスコア提出のみの大学に統一するとどちらかの対策だけで済むようになり時間が短縮できると思います。僕はTOEICの勉強をたくさんしましたが結局英語の試験を受けて合格した大学に進学しました。(なんでやろなぁ)

 

受験大学の選び方ですが、極力勉強する範囲を減らして、勉強した単元の完成度を上げるために、各大学の試験科目だけではなく、各試験科目の出題範囲まで調べるといいと思います。

数学に関して言えば各大学の過去問三年分くらい見て、微積分 線形代数 ベクトル解析 複素関数 極限値 数列 微分方程式....等々の単元の中から主にどれが出ているかを調べとくみたいな感じです。そのようにした上で出題される範囲がなるべく重複するように受験大学を選ぶと幸せになれると思います。

 

 

自己紹介

みなさん初めまして、もめんです。

最近ノートパソコンを買ったので、文章力と語彙力を鍛えるためにブログを初めてみることにしました。

日記や備忘録的な使いかたになると思います。

 

~自己紹介~

僕は関東の某高専の電気科に通っている高専生です、部活はバドミントンをやってました。

 

四年間の席次の推移は大体10→10→10→6 という感じで受験した大学と合否は以下のようになっています。

 

筑波大学  →不合格

千葉大学  →合格

東京農工大学→合格

金沢大学  →合格

専攻科   →合格

 

一、二年の頃は部活動に所属している上に通学に片道一時間以上かかったこともあり

 

部活動終了→帰宅→ご飯お風呂→二時間くらいパソコン→就寝

定期考査を三日前くらいからの詰め込み勉強でのりきる

というコンボを決める典型的な勉強しない高専生のような日々を送っていました。

 

三年春時点での僕の学力はそりゃもうひどいもので

 

・数学→ ∫(x^2+3)(2x+1)dx は解けない 変数変換とか分数の積分とか無理 対数もlog全然分かってない sin2xのグラフとか描けない 基本的な微積分も変換表みないと怪しい

・物理→テスト直前に詰め込んでテストが終わるとほぼ全部忘れてる

・英語→かろうじて単語帳をすこしやってる程度

 

という体たらくでした。そんな僕ですが、部活動の一個上の先輩方が優秀でして、その影響を受けてか三年の夏休みくらいから編入について意識するようになりまして、その後は大体以下のような感じで勉強してました。

 

三年次8月~2月→主にTOEIC、基礎数学、高校物理 

(12月IP 760点獲得 ) 

 

四年次3月~7月→TOEICと数学の勉強

(3月official 745点獲得、7月official 825点獲得)

 

四年次7月~12月→主に数学、電磁気

 

四年次12月~五年次4月→大学物理、数学、電磁気

 

五年次4月→大学物理、電磁気、電気回路、電子回路